双眼鏡の基礎知識
手ブレ補正機能
双眼鏡は高倍率になればなるほど、手ブレにより像の揺れが顕著になり、像の鮮明さが損なわれるとともに、長時間使用の妨げとなります。手ブレ補正機能を搭載した双眼鏡であれば、あらゆるシーンでクリアで安定した視界が得られます。
機種名にある数字の意味
前の数字は倍率を表しています。この数値が大きいほど遠くのものが近くに見えます。
後ろの数字は対物レンズの大きさを表しています。対物レンズとは、双眼鏡を覗く側とは反対側のレンズのことです。この数字が大きいほど明るく見えます。
倍率
倍率は、双眼鏡で覗いた像がどれだけ大きく見えるかを表します。たとえば、10倍の双眼鏡ならば、100m離れたものが裸眼で10mの距離から見るのと同じ大きさで見えることになります(距離を10分の1まで縮めて見ることを意味します)。
対物レンズ有効径
対物レンズに有効に入射する光束の直径をいいます(対物レンズの口径-レンズを押さえる鏡筒枠)。有効径が大きいほど集光力があり、明るさと解像力が向上します。しかし、有効径が大きくなると双眼鏡自体も大きく重くなってしまいます。
実視界
双眼鏡をのぞいたときにどのくらいの範囲が見えるかを角度で表したもの。実視界が広いほど目標物が探しやすくなり、倍率が高いほど実視界は狭くなります。
アイレリーフ
双眼鏡をのぞいたときに、視野全体を見ることができる眼の位置から接眼レンズまでの距離。アイレリーフが長いほど見やすく、眼鏡をかけた方でも視野全体を見ることができて便利です。
最短合焦距離
双眼鏡をのぞいたときにピントを合わせることのできる最も近い距離。この距離が短いと、博物館や美術館など屋内でも使えて便利です。